広々としたワイナリーの建物とくっついた、白い四角形のランシュ・バージュのシャトーは、ポイヤックの南、St.-Lambertの北にあるバージュ高原の上に立っている。
そこはトーマス・ランシュが所有者であるドメーヌ・ドゥ・バージュの娘と結婚した1750年に、今の名前がついた。
アイルランドの血を引くランシュ家は、75年間ブドウ園を所有した。
彼らの名前はボルドーの他のブドウ園のいくつかとつながっている。
1934年からランシュ-バージュは、—ジャン・ミシェル・カーズが指揮をとったときは特に—素晴らしいワインを堂々と作る、カーズ家に属している。
ランシュ-バージュは、サンクィエム(第5)クリュクラッセだが、そのワインは—値段を含め—全く何の問題もなくサード・グロース、時にはセカンドグロースとでさえつりあう。
それらは豊かさ—色、エキス分、凝縮感、味わい、そして美しくまとまったタンニンの豊かさによって特徴づけられている。
オークの香り(毎年半数は新しくされる樽の中で15ヶ月熟成される)は、常に満足を与えるよう存在し、同時にソフトなブラックフルーツの層とほのかなミントの香りも存在している。
ボトル詰め後5〜10年たったこの豪華なポイヤックは、まろやかな口当たりのワインになり始め、大変魅力的だ。
1987年、ジャン・ミシェル・カーズは4.5hの土地に3種の白ワイン用ブドウ:ソーヴィニヨン、セミヨン、そしてやや少量のミュスカデを植えた。
1990年以来、これらのブドウからランシュ-バージュの白ワインが作られ、うっとりさせる果実味と、花のような香りのボルドー白ワインは、新しい樽の中で発酵される。